助産院開業権利と助産師開業の現実

助産院の開業には産科との提携が必要です

助産院開業権利と助産師開業の現実

助産師は、開業することを許されている職業です。そのため、助産師の資格を取得すると同時に、助産院開業権利を得ることができます。

助産院を開業している多くの人が、一定の実務経験を積んだ後、開業に踏み切っているといえますが、今後独立して開業することを考えているのであれば、助産院開業権利についてだけではなく、開業の現実について詳しく理解しておきたいものです。

それでは、詳細について解説していくことにしましょう。平成19年の4月に改正医療法第19条が施行され、助産院の在り方がこれまでとは大きく変わりました。 それは、助産院を開業する際、産科がある病院や医師との提携が義務付けられたということです。

今まで、提携は義務付けられておらず、万が一医師の力が必要となった際は、産科がある病院や産科の医師に協力してもらうという内容に止まっていました。ですから、改正後、開業の条件が厳しくなったことになります。

また、改定前は比較的スムーズに助産院を開業することができたのですが、自力で産科がある病院や産科の医師と接触を図り、提携先を決める必要が出てきたことから、なかなか開業できないという問題が起こるようになりました。

それだけではありません。近年、様々な医療事故などが原因で多くの訴訟が起こり、産科がある病院が廃業するというケースが多発しているため、そもそも提携先が見つからないという状況も起き始めているのです。

このように見ていくと、助産院を開業することは非常に難しいように感じてしまいますが、必ずしもそうとは言い切れません。なぜなら、産科がある病院が減少している状況を受けて、改めて助産院の良さが見直されるようになってきたからです。

産科がある病院や医師との提携が難しいという状況に変わりはありませんが、助産院に対する需要がこのまま増え続ければ、開業しても長く仕事を続けていくことができるということになります。 そういった意味では、将来性がある仕事だといっても過言ではないのかもしれません。